さるみブログ。

勢いで書く雑記

シティボーイの教科書が心配だ。

まず言わせてほしい。

「大丈夫か、ポパイ。」

2年くらい前から、『ポパイ』が『サンドイッチと......。』とか、『POPEYE特別編集 シティボーイの東京グルメガイド』とか出して、なんちゃってグルメ雑誌になりつつあることを心配していた。

2016年もコーヒーとセーターがどうとか、弁当がどうとか、迷走もいいとこだ。

シティボーイたちをいったいどこへ連れて行きたいんだろうか。

 

2015年を思い出す

たしかに2年くらい前から、世間は食に夢中になった(スーパーフードもそこに入るのだろう)。

自分の経験則で語れることで言えば、大学生の食にかけるお金は異常だった。

いいもの食べたらインスタ載せて、かわいいもの食べたらインスタ載せて、、、

どっから金出してんの?
大きいお父さんでもいるの?
じゃあ男子は?ヒモ?

かく言う自分も、2年くらい前に某SFC出身(当時は現役)のフードブロガーを夢中になって追いかけていた。

独特の文体と学生とは思えないその食の経験値(ここには高級フレンチからパピコまで含まれる)で、カルチャー雑誌から引っ張りだこになり、それに付随するサブカル女子たちはこぞって彼女の真似をした。

 

そして、2015年の2月にブルーボトルコーヒーが上陸して、「コーヒー=おしゃれ」って図式が生まれた。

以下はご存知の通り、上はちょび髭ウェリントン眼鏡の七三黒髪、足元がグレーのスウェットとニューバランスのサードウェーブ系男子が町中に氾濫。

それが「上質な暮らし(笑)」って言われるようになって、アパレルブランドはこぞって「ファッションだけでなく、ライフスタイルを提案」した。
なんだかこういう文章読みすぎて滑るように出てくるな...

就活の企業研究は、どこもまったく同じ文言しか書かれてなくてうんざりだった。

かといって「人と違うことをしたくないか?」みたいなことが書かれたベンチャーに行きたいと思ったわけでもない(だってベンチャーも同じ文言しか書かれてなかったし)。

一時期(今もだけど)ニューカマーミュージシャンを紹介するときの「独自の世界観で人々を魅了」って文言のまったく魅了されない感じと一緒だ。

アイデンティティもクソもねぇ。

 

秋は話題が少ない

『ポパイ』の話に戻る。

この間まではグルメ特集に対しての心配だったけど、いよいよそれ以外の特集にも疑問を抱き始めてしまった。

そう、12月号の『僕の好きなアート』。

芸術の秋?笑

やめなよ。展覧会って1年中やってるんだよ?

内容にも驚いた。 

著名人をかき集めてお気に入りのアーティストについて書いてもらう、

 

 ....ってこれ何ページあるの?

どんだけ読ませるの?飽きるわ。

僕らのためにこれだけの人が書いてくれるんです、って友達コレクションを見せられた気分だ。

せっかく『Casa』とか『Brutus』とか素晴らしい雑誌が同じ会社にあるんだから、ゲストエディターとか迎えるなりすればよかったのに(ポパイのプライドが許さないのかもしれないけど...)。

 

 

雰囲気は文字から醸す

写真はアート特集の告知だ。

シティボーイが好きそうな、雰囲気ばっかりで意味がまったくわからないポパイ調の文言が並ぶ。

「好きならそれでいいじゃない??」って、誰が何を好きなのか。

ここまで書いて、去年なんとなく買った本の存在を思い出した。

マガジンハウスから出ていた少女?向け雑誌『オリーブ』について書かれた、酒井順子の『オリーブの罠』だ。

読者に謎のフランス人「リセエンヌ(もといオリーブ少女)」を夢中で追いかけさせた伝説の雑誌は、いまの『ポパイ』と通じるところがある。

もともと『ポパイ』では、その読者のことを「ポパイ少年」と称しておりました。雑誌名+「少年」「少女」と呼ぶことで、読者の中に雑誌に対するロイヤリティーを醸成するというのは、平凡出版の得意な手法であったと言うことができましょう。

 とあるように、いまのシティボーイたちもこの手法に踊らされてるんだろう。

 

もちろん迷走のなかにも「それだよそれ」ってのはある。

11月号の『マッスル・ボーイ!』とか、1月号の『ガールフレンド』とか。

11月は「スポーツの秋?笑」とか思ったけど、こっちの方がよっぽどポパイらしい。

ポパイに振り回される哀れなシティボーイ崩れたちは、ギャラリーで右往左往するより、筋トレして汗水たらしたほうがいい。

 

以上、インスタで「トーキョーシティガール」を名乗っていた黒歴史を持つ女がお送りました。