サウナイトsession.000
バイブル『サ道』の作者であるタナカカツキサウナ大使をは じめ、サウナ界のアイドルこと濡れ頭巾ちゃん(彼は「ととのう」 という言葉を生んだ人物でもある)、音楽業界のサウナ宣教師ヒャ ダインなどなど、自他共に認めるサウナ愛好家たちが一堂に会し、 サウナについて語り尽す。
まさにサウナ好きのサウナ好きによるサウナ好きのための集いだった。
写真提供:サウナ師匠
そんな熱湯熱狂の一夜を記録するため、 迷うことなくPCを立ち上げたわけだが、 いったい何から書けばいいんだろう。
約120枚のチケットが前売りでソールドアウトしたことだろうか 。
前述したサウナ界のレジェンドたちが一堂に集ったことだろうか。
はたまた来場者にはサウナ好きなら泣いて喜ぶだろうあんなものが配られ たことだろうか。
ここでひとつ断っておきたいのは、筆者は文字通り沸騰状態の頭で この記事を書いているということだ。
大したことでもないが、念のためその湯だった頭の片隅にでも漂わせながら読んでほしい 。
サウナ先輩にイベントに誘われたのは、開催の10日前。番号が80番台だったからギリギリだったんだろうけど、二つ返事で行くことに決めた。
サウナのいろはを『サ道』から学んだばかりのサウナ歴1 年足らずのペーペーの私が、四六時中湯だっている強者たちのなかにいても大丈夫だろうかとい う一抹の不安を覚えつつ、 仕事を早めに切り上げた私は渋谷ロフト9へ急いだ。
ここは本当にサウナ不毛の地渋谷なのか?と思うほどサウナの概 念が漂っていた、、、
(サウナ好きが集まると、そこはサウナになるらしい)
当日の司会はアイドルプロデューサーのもふくちゃんと、イベント を主宰するTOTONOY LLC.代表のYGQ(真のサウナ愛好家の読者なら、彼こそが 世界のYAMAHAとサウナのコラボレーション動画『サウナとト リシティでととのった』の監督であることに気がつくだろう)。
そして登壇者は前述の、タナカカツキサウナ大使、濡れ頭巾ちゃん 、ヒャダイン、写真家の池田晶紀(雑誌『コヨーテ』のサウナ特集 の表紙を撮った写真家であることは真のサウナ愛好家のあ以下略) 、サウナが好きすぎて聞くだけでととのえるアルバムを作ってしま った作曲家のとくさしけんご、そして笹塚の楽園こと天空のアジト マルシンスパで熱波師として働くサウナ好き芸人のマグ万平、そし て「サウナ1年目のペーペーです」と居心地悪そうに自己紹介した パンダボーイ(大丈夫、私もペーペー仲間だからと言ってあげたく なった)、以上7名。(登壇者の説明だけで「サウナ」って何回出てきてんだ。。。)
各々の自己紹介が済んだところで、イベントはスタートした。
まずは、濡れ頭巾ちゃんの用意してきたスライドショー。彼がこれ まで浸かってきた全国の変わり種湯処が紹介された。
(ちなみに当日の濡れ頭巾ちゃんの衣装は、あの静岡はしきじの館 内着だった)
気になる「日本一ちくびがとれるサウナ」だが、日本一と言われる 所以は熱さではなく寒さ。なんと北海道秩父別にあるちっぷ ゆう&ゆの水風呂は水温4度(グルシンにもほどがある!)。乳首 が取れるほど冷たいらしい。
水風呂の温度については、サウナ愛好家なら物申さずにはいられな い話題。会場でも、イベント前にマルシンスパでととのってきた濡 れ頭巾ちゃんが「マルシンの水風呂は高すぎる」と一言。すかさず 大使も「21度は水中でととのってしまうから危険」と警鐘を鳴ら した。矛先は必然的にマルシンで働くマグ万平に…。
会場の壁にはヴィヒタがぶら下がっていた(写真提供:サウナ師匠)
中盤戦はとくさしさんのプレゼン。
それを会場で拝聴することに。
鳥の声とともにジュワーーーーーーーーという音が聞こえると、両 手をあげる参加者もちらほら。
大使以下壇上の人々はタオルを巻きなおし、ととのう体勢になって いた。
機材が壊れることも厭わず、録音を決行した姿勢に感動した米田社 長は、蛇口をひねる音からサウナ室のドアの音まで録音させてく れたそうだ。
(ちなみに、ウェルビーのドアの開閉音は重厚感たっぷりだった)
興奮冷めやらぬまま始まった後半戦は、まぐ万平さんと池田さんの サウナコントからスタート。
(めちゃくちゃ面白かったが、小ネタが多すぎて説明しきれないの で内容は割愛させてもらう)
コントだが、台本を書いたのはなんと大使。3人で1ヶ月前から稽 古を重ねたらしい。池田(本業写真家)はセリフを覚えるプレッシ ャーから解放されたようで、心なしか前半と後半では一回り小さく 見えたのは私だけではなかったはず。(本当にお疲れさまでした)
先日催されましたサウナイト、コント本番前の練習 pic.twitter.com/CyFHwJXkm0
— タナカカツキ (@ka2ki) 2017年8月3日
続いてはじまったのは、大活躍の池田さんのプレゼン。
まずスライドショーに表れたのはおとぎ話に出てきそうな、常緑樹 の森を背景に佇む木の小屋。
続いて手前にある小さな池。
蒸された小屋で温まり、水風呂がわりに池に飛び込む本場のサウナ 体験について聞けるとは。
「羨ましい。羨ましすぎる。これが持つ者と持たざる者の違いか」
そんな感想を会場にいた全員が用意したに違いない。
しかし、現実は違ったようで。
美しく見えた池の水は小さな虫やおたまじゃくしだらけ。
飛び込むと枝が刺さるから慎重に入らなければならない、などなど 。
しまいには「日本のサウナは最高」と言い出す始末。
ヴィヒタの茂る森に囲まれながら、自然の中でととのうなんてどれ だけ素晴らしいサウナ体験だろうと思った我々参加者だったが、こ れぞフォトジェニックに踊らされるということ。
自分もまだまだだなと思った人も多かったのでは。
最後に用意されていたのは、参加者が楽しみにしていた抽選会!
当日は濡れずきんちゃんがプロデュースしたサウナ飯はじめ、ドリ ンクを注文すると抽選券が配布された。
景品はなんと、マルシンスパの無料券!(しかも30人分!?)
一発目でマルシンの課長が当選するハプニングもありつつ、大興奮 の抽選会は幕を閉じた。
(当選されたみなさま、おめでとうございました)
しーーーーかし!
それだけでは終わらないのがこのイベント(※まだ1回目)
ハズれた我々にもご褒美は用意されていた。
よ、横浜のオアシス、スカイスパYOKOHAMAの無料券(2, 300円相当)を参加者全員に配布するだと、、、!?
「え、いいの?このイベントのチケット2,000円だよね?」
イベントのチケットが2,000円のため、参加者は実質黒字とな ってしまったのだ。
(ありがとうスカイスパ、その心意気忘れない)
そんなこんなで、やけにむしむししたトークイベントは幕を閉じた のだった。
戦利品ウハハ
大事なことを書き忘れていた。
イベントの最後に第2回の開催が発表されたのだ。
といっても今回は「session.000」のプレイベントのため 、次回が正式な1回目となるわけだが、ぶっちゃけ飛ばしすぎでは なかったか。
東京で開催しておきながら、名古屋と福岡にしかないウェルビーに ついて、または静岡のしきじについてのトークはおそらく1/5は あったと言っても過言ではないし、サウナ大泉の題字の作家が誰か なんて高校生クイズにも出てこないし、綱島の乱に行った人多すぎ だし。
このまま10回目を迎えるころには、サウナ経営者の集いとかに なっているんじゃないか。それくらい重度のサウナ好きが集まった 、異様なイベントだった。
また、ここからは個人的な感想だが、(自分も含め)意外と女性が 多かったことには驚きだった。男女比6:4くらい。仲間に出会え て嬉しい反面、マルシンスパはじめ、鶯谷の大泉、名古屋福岡のウ ェルビーなど、頻出のサウナはほぼほぼ男性限定。
私だって笹塚で外気浴したいし、名古屋出張で鳥の鳴き声を聞きな がらととのいたい!!!!!!!
一日も早くウェルビーが女性okとなり、渋谷にサウナができるこ とを願いつつ、ここらで筆を置こうと思う。
次回のサウナイトsession.001は、2017年10月2日 (月)開催。また#サウナイト で盛り上がりたい。
次回のサウナイトは10/2に開催です!!
— サウナイト@10/2渋谷LOFT9 (@saunight) August 1, 2017
本当にありがとうございました!!#サウナイト pic.twitter.com/mVO9PbkSyb